アレキサンダーマックィーンは、ストリートとクチュールを縦横無尽に暴れ回るロンドンの怪童ロンドンのニュージェネレーションを代表するデザイナー。1969年、ロンドン生まれ。高校を中退後、75年からサンビルロウ(イギリスにおける仕立て業の中心地)でテーラーの修業。その後、ロンドンに戻リ、セントマーティンズ美術学校を経て、アンダーソン&シェパード(ロンドン)、ギーブス&ホークス(ロンドン)、コウジータツノ(ロンドン)、ロメオージリ(ミラノ)で働く。93年、ロンドンコレクションにデビュー。96年、97年と2年連続で英国最優秀デザイナー賞受賞。97年、弱冠27歳でオートクチュールの頂点であるジバンシイのコレクションを担当。
私が、働く女性100人に対して行ったアンケートによると、約80%の女性が、「スーツが似合う男性は仕事ができる」と考えているという結果が出ました。その中のある回答いわく、「自分に似合っているスーツを着ているということは、自分がわかっているということ。自分かわかっている男の人は、TPOもしっかりわきまえているだろうから、そういう男の人は仕事もきっちりこなせると思う」。どうでしょうか。着ている男性が「たかがスーツ」と思っていても、女性によってはとても厳しく見ているものなのです。だからといって、そういう声に落胆する必要はありません。「似合うスーツ」とは、必ずしも流行のオシャレなスーツでなければいけないということはありません。それはひと言でいえば、全体のバランスが整っているスーツ、ということです。サイズや襟の大きさ、パンツの太さ、色や柄の組み合わせ方などがその人にぴったりしていることが「似合うスーツ」の条件です。すなわち、ビジネスに通用するベーシックなスーツです。また襄を返せば、自‥分に似合ったスーツを着れば、女性たちから「できる男」として見られることも十分可能だということです!自分に似合ったスーツを、TPOをわきまえて着こなすことができれば、あなたの評価も急上昇するかもしれません。
モーゼズ社が画期的だったのは、神話作りだけではない。ハード面においても手抜かりはなかった。ロンドンの町中に堂々と店舗を構えたのである。しかも、道行く人が目をみはるようなショウルームつきの、大邸宅ばりの店舗を。既製服が日陰者扱いされていた当時としては、異例のことであった。一八四八年三月の『パンチ』誌には、亡命水兵らしき男がモーゼズの店で服を作って品格ある男に変身するというストーリーの風刺詩、「スミス氏とモーゼズ」が載っているのだが、このなかでモーゼズの店構えは、男が「世界じゅうで多くの宮殿を見てきたが、こんな豪華絢爛な宮殿は見たことない」と驚くようなゴージャスな大店舗として描かれている。この店が大成功したことは、店舗がどんどん増えていることからもわかる。一八五〇年代にはロンドンに三支店のほかに、ブラッドフォード、シェフィールド、そしてオーストラリアのメルボルンにまで支店をもつまでになる。扱う部門も多岐にわたる。労働着部門に始まり、「ジェントルマン」の既製服部門(生地と値はそれこそピンからキリまで)、帽子部門、下着部門、女性用乗馬服部門、そしてついには、ビスポーク(お仕立て)部門まで作ってしまった!しかも、お仕立て服注文の客がくる部屋には召使用の待合室つきである。これを契機に、既製服と仕立て服が作っていた階層差も、次第に曖昧になっていく。
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